第1回 山田 優選手 前編 - 株式会社山一商事

トップアスリートと考えるSDGs

トップアスリートと考えるSDGs「スポーツ界からできること。」

持続可能な開発目標である「SDGs」が現代社会における不可欠なテーマとなるなか、プロのアスリートたちはこの問題にいかに向き合っているのでしょうか。
とりわけ様々な道具を使うスポーツでは、17の目標のひとつである「つくる責任 つかう責任」が身近なテーマとして関わっています。
このインタビューシリーズでは第一線で活躍するトップアスリートたちに、自身の「SDGs」に対する価値観を語っていただきます。

第1回

山田 優選手(フェンシング・エペ/山一商事所属)

Masaru YAMADA

山田 優

前編

あの夏をきっかけに高まった

リサイクルへの意識

「身近なところにリサイクルがあるということを改めて認識した」

先ほど、山一商事さんのリサイクル工場を見学されましたが、いかがでしたか?

「同じ素材の物があれだけあるのはなかなか見る機会がないので、率直に凄いなと思いましたね。あの素材を溶かしてリサイクルするということを伺いましたが、本来捨ててしまう物を再利用できるように作り替えていく。その工程を見るのは初めてだったので、いい経験ができたと思います」

「SDGs」というワードを最近耳にすると思いますが、「SDGs」に対してどのようなイメージを持っていますか。

「僕もまだ勉強中ですけど、17個ある持続可能な開発目標のなかで、『つくる責任 つかう責任』というのは、比較的身近に考えられるものだと感じています。去年の東京大会でいただいた金メダルはリサイクルされたものですし、日本代表の公式ジャージもリサイクル製品でした。身近なところにリサイクルがあるということを、改めて認識したのが去年の夏でした」

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リサイクルされたジャージの着心地はいかがでしたか?

「もともと使われていたジャージを集めてリサイクルした製品でしたが、着心地はすごく良かったですよ。他にも最近ではペットボトルを再利用したランニングシューズをはじめ、スポーツの世界でもリサイクル製品は増えているので、フェンシング界でもそういったものが増えていけば嬉しいなと思います」

選手村にも話題となった段ボールベッドがありましたね。

「あのベッドも、再利用しやすいようにと作られたものですからね。寝心地も良かったですし、家に欲しいなと思いました」

「エコバックは家に何個あるのか(笑)。
ビニール袋を使わない意識はしています」

世界大会を経験したことで、リサイクルの意識は高まりましたか?

「そうですね。あの夏をきっかけに感じるようになりました。去年まで所属していた自衛隊もごみの分別などが厳しいところでしたので、自ずとリサイクルという部分を意識させられる生活をしていましたけど、あの大会を通してより感じるようになったことは間違いないです」

日常生活で具体的に意識していることはありますか。

「エコバックは、日常的に使っていますね。何個あるんだというくらい、家にありますから(笑)。妻が好きなんですよね。遠征先のフランスにかわいいエコバックを売っているお店があるんですけど、毎回買ってきてと言われます。だから僕もエコバッグは常に持ち歩いていますし、ビニール袋を使わない意識はしています」

フェンシングについても少し話を聞かせてください。フェンシングでは様々な用具を使いますが、なかでも剣が重要なアイテムになると思います。この用具に対するこだわりはありますか。

「持ちやすいように加工をしています。握るところがしっくりこないと嫌なので、削ったりして自分の手の型に合わせていく作業は自分でやっています。あと、僕は剣の曲がりも気になります。曲がりによって重心が変わってくるので、そこも調整しています」

繊細なものなんですね。

「そうなんです。あと剣は結構錆びるので、頻繁に磨いています。特に海が近いところで試合をすると、錆びやすいですね。フェンシングの剣は中に電気が通っていて、剣先に750グラムの重さが加わると審判機が光るという仕組みなんですが、剣の中が錆びると通電しにくくなってしまうので、外側を磨くだけではなく、中にも油を注したりして、機能性が落ちないようにしています」

「フェンシングの道具は壊れたら捨ててしまうことがほとんどなんです」

例えば新しい用具が出た時などは、他の選手と情報交換をしたりするんですか。

「新しい製品が出たら、試してみますね。メーカーから頼まれることもあります。剣もそうですけど、ユニホームにこだわる選手も多いです。伸びがいいものもあれば、匂いが残りづらいものだったり、乾きやすいものだったり。やっぱり、あれだけ動くので伸びがあったほうがいいんですけど、伸びが良すぎると、突かれた時に痛いので、そこのバランスも気にしながら選ぶようにしています。剣も硬さが3段階あって、曲がりづらいものもあれば、ちょっと振っただけで地面に付いちゃうくらいぐにゃぐにゃなものもあるので、みんな自分のやりやすいものを選んでいますね」

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フェンシングの剣は、壊れたらどうなるのですか。

「フェンシングの道具ってなんでもそうなんですけど、壊れたら捨てることがほとんどです。フェンシングの剣は規定があって、その規定をクリアしていないと国際大会では使えないんです。ただ規定をクリアしていない物でも、練習では使えるんですよ。例えば剣が先のほうで折れても、作り直して練習用として使える。もちろん少し短くなるんですけど、実際に僕も練習用として使ったことがあります。そういう形で再利用は可能なんです。だから剣が折れてもすぐに捨てるのではなく、作り直して練習用としてジュニアのクラブに寄付する。作らないという意味でも環境には優しいですし、そういったことができたらいいなと思うんですけどね」

山田優

山田優 プロフィール

1994年6月14日生まれ。三重県出身。184cm ・74kg。小学2年生でフルーレを始め、中学時代にエペに転向する。日本大学在学中の2014年に世界ジュニア選手権で日本人として初優勝。2019年にはアジア選手権で優勝、2020年にはハンガリーで行われたグランプリ大会で優勝を果たす。国際大会で結果を残し、国際フェンシング連盟が定めるオリンピック出場に向けた個人ランキングでは日本勢最上位の4位につけ、個人戦の出場枠を獲得。2020年東京オリンピック(2021年開催)では男子エペ団体に出場し、金メダルを獲得。また同大会の男子エペ個人では6位入賞を果たす。その後、2021年9月発表の男子エペの個人ランキングで1位になり、今後も世界トップレベルでの活躍が期待される。

【山田優に関する取材/問い合わせ先】

ポリバレント株式会社 担当:三津谷 翔平 mitsuya@polyvalent.tokyo.jp

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株式会社 山一商事

山一商事は、「循環型社会の構築」を企業理念に掲げています。創業以来、約40年にわたり、産業廃棄物(普通・特管)収集運搬、中間処理、最終処分業、総合解体工事一式、スクラップ買取等をコアの事業として、東京本社、埼玉県(さいたま市、川越市、越谷市)、千葉県(成田市)等を中心に展開してきています。これらの事業経験、知見、資産の活用と各ステーククホルダーやパートナーとの連携を通じ、美しい環境を守り、次世代へ受け継ぐために、廃棄物そのものの量を減らし、リサイクルを徹底するとともに天然資源の消費を抑制し、 環境負荷をできる限り低減する循環型社会の構築に寄与していくことこそ、山一商事の使命です。事業展開そのものが、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の取り組みと捉え、サステナブルな循環型社会の実現に向け、グループ事業とともに様々な展開を継続するなか、今後も地域や学校、省庁、企業等さまざまなステークホルダーとの連携を強化していきます。

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