第4回 内川 聖一選手 後編 - 株式会社山一商事

トップアスリートと考えるSDGs

トップアスリートと考えるSDGs「スポーツ界からできること。」

持続可能な開発目標である「SDGs」が現代社会における不可欠なテーマとなるなか、プロのアスリートたちはこの問題にいかに向き合っているのでしょうか。
とりわけ様々な道具を使うスポーツでは、17の目標のひとつである「つくる責任 つかう責任」が身近なテーマとして関わっています。
このインタビューシリーズでは第一線で活躍するトップアスリートたちに、自身の「SDGs」に対する価値観を語っていただきます。

第4回

内川 聖一選手(プロ野球選手/東京ヤクルトスワローズ)後編

Seiichi UCHIKAWA

内川聖一

使い道がある物を、無駄にせずに使っていく。

そういう姿勢がこれからの野球界には求められてくる

「プロの選手が使ったものを生で見られたことは本当に貴重な経験でした」

バットは折れたり、劣化したりしますよね。折れたバットはどうしているのでしょうか。

「折れたり、ひびが入ったら、危ないのでその場所をテーピングで巻いて、メーカーさんに返しますね」

返したものはどうなるのでしょう?

「よくサイン入りバットが、スポーツショップに飾ってあったりするじゃないですか。僕の場合は大分出身なので、メーカーが九州のスポーツショップに送ってくれて、そこで飾ってもらったりしているそうです」

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用途は違うとはいえ、再利用されているわけですね。

「なかにはそのまま捨てちゃう選手もいますけど、そういうふうに再利用されているのは嬉しいですね。やっぱり僕が子どもの時も、プロの選手が使ったものを生で見られたことは本当に貴重な経験でしたから。多くの子どもたちに同じ経験を味わってほしいです」

ボールも消耗品ですよね。

「ボールは革なので、だんだん劣化していきますね。高校の時は劣化しても、ビニールテープで巻いて、ティーバッティング用として使ったりしていました。公立高校だったというのもあって、あるものをどういう風に使えるかを考えながらやっていましたよ」

プロ野球の場合はどうですか。

「試合球と練習球は違うんですよ。試合球はより質の高いものが使われています。それで試合中にボールを代える権利は、ピッチャーにしかないんですよ。よくワンバウンドしたら、代えてくれというジェスチャーをするシーンを見ると思いますが、あれはボールに土がついてしまうと、バッターに回転が見えてしまうからなんです。当然汚れただけなので使える状態なんですけど、ピッチャーとしては回転が見られたくないから、交換を要求しているんです」

交換されたボールは、もう試合では使えないんですよね。

「そうですね。ただ試合では使えないからそれで終わりというわけではなく、その後の練習などで使ったりして、なるべく長く使うようにしています。最後までひとつのボールを使い切るという形ではやっていますね」

「個人でできることは限られますが、自分ができることを見つけていきたい」

SDGsという視点は、野球界でも持たれているものなのでしょうか。

「最近は折れたバットを削って、お箸にしたり、靴ベラにしたりする活動があるみたいですね。お箸は『かっとばし』という名前で売っていると思います。あとは、アオダモの植樹もやっています。日本のバットはこれまでアオダモがメインでしたが、数が減ってきているので、バット用に採ることが難しくなっているんです」

資源には限りがありますからね。

「だから最近は北米産のホワイトアッシュやメイプルを使うことが多いです。ホワイトアッシュは、木目がはがれやすくて割れやすいんですけど、しなってくれるので飛距離は出やすいです。メイプルは硬くて強いので、弾く感じが好きな人が使うことが多いです。最近は、イエローバーチという素材も出てきています。なんとかバットにできる木を探しながらやっていくなかで、国産のアオダモをもう一度育てていこうという活動が生まれてきているんです。そうやって資源を育成する一方で、使い道がある物を、無駄にせずに使っていく。そういう姿勢がこれからの野球界には求められてくると思います」

内川選手自身が、今後やっていきたい活動はありますか。

「個人でできることは限られますが、まずは何ができるのかということを自分の知識の中に入れることが大事かなと思っています。目的だったり、どういうことが必要なのかを知ることが一番だと思っているので、今回の企画でその入り口に立たせてもらったと思っています。今の段階でこれをしたい、あれをしたいと大きな声で言える状況ではないのは正直なところですけど、自分がその中で何ができるかを考えて、自分ができることを見つけていきたいと思っています」

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ところで内川さんには、“リサイクル”したい過去ってありますか。

「リサイクルというわけではないですけど、僕はバッティングで評価されてきた選手だと思っています。だから、もう一度自分のバッティングに磨きをかけたいですね。今までやってきたことは間違ったとは思ってないので、もう一度バッターとして輝けるように頑張りたいと思います」

内川聖一

内川聖一 プロフィール

1982年8月4日生まれ。大分県出身。185cm ・92kg。大分工業高校からドラフト1巡目指名で横浜ベイスターズに入団。2008年にセ・リーグ史上最高の打率.378で首位打者を獲得。翌年にはWBC日本代表に選出され、第2回大会の優勝に貢献した。2011年には福岡ソフトバンクホークスに移籍し、同年に史上2人目となる両リーグ首位打者を獲得。常勝軍団の中心打者としてチームに多くのタイトルをもたらした。2018年には2000本安打を達成して名球会入り。2019年にはゴールデングラブ賞も獲得した。2021年に東京ヤクルトスワローズに移籍し、日本一を達成。ソフトバンク時代から続く“個人5連覇”を成し遂げている。

株式会社 山一商事

山一商事は、「循環型社会の構築」を企業理念に掲げています。創業以来、約40年にわたり、産業廃棄物(普通・特管)収集運搬、中間処理、最終処分業、総合解体工事一式、スクラップ買取等をコアの事業として、東京本社、埼玉県(さいたま市、川越市、越谷市)、千葉県(成田市)等を中心に展開してきています。これらの事業経験、知見、資産の活用と各ステーククホルダーやパートナーとの連携を通じ、美しい環境を守り、次世代へ受け継ぐために、廃棄物そのものの量を減らし、リサイクルを徹底するとともに天然資源の消費を抑制し、 環境負荷をできる限り低減する循環型社会の構築に寄与していくことこそ、山一商事の使命です。事業展開そのものが、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の取り組みと捉え、サステナブルな循環型社会の実現に向け、グループ事業とともに様々な展開を継続するなか、今後も地域や学校、省庁、企業等さまざまなステークホルダーとの連携を強化していきます。

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