私たちについて
事業内容
許認可
サスティナビリティ
基準料金
ニュース

採用情報

持込みに関するご相談

049-248-0018(川越処理工場)

配車依頼に関するご相談

049-220-0001(配車センター)

マニフェストに関するご相談

049-220-1005(営業経理部)

その他の処理に関するご相談

049-245-5561(営業部)

上記以外のお問い合わせ(代表電話)

049-220-1000

山一商事をフォローする

ENGLISH

持込みに関するご相談

049-248-0018(川越処理工場)

配車依頼に関するご相談

049-220-0001(配車センター)

マニフェストに関するご相談

049-220-1005(営業経理部)

その他の処理に関するご相談

049-245-5561(営業部)

上記以外のお問い合わせ(代表電話)

049-220-1000

閉じる

お役立ち

公開日: 2023/09/18 |最終更新日: 2023/09/17

産業廃棄物における中間処理とは?基礎知識を解説

排出事業者によって排出された産業廃棄物は、収集・運搬事業者や中間処理業者などの手を経て、最終処分場で処理されます。今回は、産業廃棄物処理の工程のうち、中間処理について詳しく解説していきます。

廃棄物処理の工程について知りたい方や、産業廃棄物の中間処理の内容について知りたい方はぜひ参考にしてください。

 

産業廃棄物処理の流れ

産業廃棄物は、①排出②収集・運搬③中間処理④最終処分 の流れで処分されます。それぞれの工程について簡単に内容を見ていきましょう。

 

1. 排出

排出事業者によって、産業廃棄物が排出されます。排出事業者が自社で廃棄物を処理できない場合、収集運搬や中間処理、最終処分を別の事業者に委託することになります。排出事業者は自らの責任で廃棄物が適正に処分されるよう努めなければなりません。

排出事業者は、収集・運搬の工程に移るまで、適切な方法で廃棄物を分別・保管します。なお、分別方法や保管方法、保管場所に必要な設備などは、法令に定められた基準を満たす必要があります。

 

2. 収集・運搬

排出事業者が排出した産業廃棄物が、都道府県の許認可を受けた収集運搬業者によって運搬されます。業者によっては、運搬途中で廃棄物を積替えたり、一時的に保管したりする場合もあります。

いずれの場合も、収集・運搬中に廃棄物が飛散、流出しないよう、法令に従った対処が必要です。

 

3. 中間処理

中間処理はリサイクルや最終処分の前工程にあたります。減量、リサイクルの前処理、最終処分時の無害化などが、中間処理の目的です。中間処理では、廃棄物の種類によって選別や粉砕、焼却、脱水、油水分離、固化、溶融などの処理を行ないます。

 

4. 最終処分

中間処理で再生利用できなかった廃棄物は、内陸または海面の処分場で埋め立てます。埋め立てする土地には限りがあるため、中間処理の時点でどの程度廃棄物を減らせるかが重要であるといえます。

 

中間処理とは?

中間処理

中間処理とは、収集・運搬された廃棄物を、破砕、焼却、脱水、固化、選別等により、産業廃棄物を減容したり、リサイクルできる状態にしたりすることを指します。

中間処理を実施する事業者は、「中間処理許可業」を都道府県知事から認可されなければなりません。中間処理業者が行う代表的な処理方法を7種紹介します。

 

  • 選別
  • 破砕
  • 焼却
  • 脱水
  • 油水分離
  • 固化
  • 溶解

 

選別

中間処理業者が受け入れた産業廃棄物には、さまざまな種類の廃棄物が混在している場合もあります。廃プラスチック、紙くず、陶磁器くずなど、種類の異なる廃棄物が混在していると、適切な処理が行なえません。廃棄物ごとに適した処理をするために、中間処理ではまず廃棄物を種類ごとに選別します。

選別方法には、磁力選別、アルミ選別、風力選別などがあります。選別は選別機で行なうこともあれば、人の手で行なうこともあります。

 

破砕

焼却や最終処分を効率的に行うために、体積の大きな廃棄物を細かくすることを破砕と呼びます。破砕によって廃棄物を細かくすれば、廃棄物の総量を減らすことができ、再生利用のための分別もしやすくなります。

破砕では、切断、圧縮、せん断等により、廃棄物を細かくしていきます。廃棄物によって使用する破砕機の種類が変わり、破砕機には一軸破砕機、二軸破砕機、ハンマー式破砕機、クラッシャーなどの種類があります。

 

焼却

焼却は、廃棄物を燃やすことで、容量を減らすとともに、腐敗を防ぎ無害化する工程です。焼却炉にはストーカ式、キルン式などの種類があり、廃棄物によって適切な焼却炉を使用します。焼却後に発生した焼却灰は、セメントの原料などに再利用される場合があります。

 

脱水

脱水では、汚泥から水分を取り除き、重量、容量を減少させ、運搬や最終処分をしやすくします。

汚泥の場合、廃棄物に凝集剤を加えて撹拌し、汚泥を塊にして脱水しやすい状態に加工します。余剰汚泥であれば、脱水後の固形物はもとの汚泥の10%程度まで減量可能です。脱水された汚泥はたい肥として再生利用され、脱水された下水等は沈殿、消毒等により無害化されます。

また、脱水は加圧式や遠心分離により行なわれる場合もあります。廃棄物の性状に合わせて、脱水方法を選択する必要があるといえるでしょう。

 

油水分離

油水分離では、廃油が混じった排水から廃油を分離し、油分を廃油として処理します。油水分離には重力分離、粗粒化分離、加圧浮上分離、凝集沈殿分離の4種類があり、排水の状態によって分離方法を選択・併用します。

  • 重力分離:油と水の比重の差を利用して分離する方法
  • 粗粒化分離:油を吸着するフィルタやオイルマットを利用して分離する方法
  • 加圧浮上分離:排水に気泡を発生させ、水面に凝集して分離する方法
  • 凝集沈殿分離:凝集剤を利用して分離する方法

 

固化

固化では、鉛や重金属、有害物質等など、その状態のままでは廃棄も再利用もできない廃棄物をコンクリートに封じ込め、最終処分できる状態にします。コンクリート固化は処理能力が高く、ランニングコストを安く抑えられるメリットがあります。

また、固化にはコンクリート固化以外にも、キレート化合物等の薬剤によって廃棄物を固化する薬剤固化という方法もあります。薬剤固化は、コンクリートでの固化に向かない廃棄物を固化する際に使用されます。

 

溶融

溶解は、廃棄物や焼却灰を高温で加熱することで溶融スラグ化させる工程です。1,200℃以上の高温で廃棄物を溶かすことで有機物を熱分解し、残った無機物を冷却します。冷却された無機物はガラス質や結晶質の石や砂へ変化するため、これらの石や砂は路盤材として再利用可能となります。

なお、溶解には、感染性廃棄物やアスベスト用の有害物質を無害化したり、重金属を溶融スラグに封じ込めたりする効果もあります。

 

中間処理の状況

中間処理の選別

令和2年度の環境省「産業廃棄物排出・処理状況調査」によると、排出された産業廃棄物のち78.3%が中間処理され、中間処理された廃棄物のうち44.3%分が処理により減量されています。また、中間処理後の廃棄物の32.7%がリサイクルされ、余った1.3%が最終処分されています。

データからもわかるとおり、中間処理は最終処分される産業廃棄物の量を可能な限り減らすために必要不可欠な工程だといえます。中間処理が行なわれなければ、より多くの廃棄物が最終処分場に送られることになるでしょう。

廃棄物の適正処理の責任は排出事業者にあります。排出事業者は、廃棄物が適正に処理されるよう、許認可を受けた中間処理業者に処理を依頼し、処理が行なわれたかどうかを必ず確認するようにしましょう。

 

まとめ

産業廃棄物は、排出、収集・運搬、中間処理、最終処分の各工程を経て処理されます。中間処理は最終処分の前工程にあたり、最終処分する廃棄物の量を減らすための重要な工程となっています。

排出事業者は、産業廃棄物が適切に処理されるよう、責任をもって処理の各工程をチェックしなければなりません。各工程の内容を知り、処理が適切に行なわれるよう努めましょう。

山一商事 広報部

山一商事 広報部

埼玉県川越市を中心に産業廃棄物の運搬・処理を行う「株式会社山一商事」の広報部です。お客様にとってお役に立てるような情報や私たちからのお知らせをご案内させていただきます。

LINE

LINE

TOP