廃プラスチックの種類と処分費を解説
廃プラスチックは廃棄されたもの、かつ、産業廃棄物として捨てられたものです。土に還ることなく残り続けるため、環境汚染の懸念があります。そのためしっかりとした廃棄ルートが義務付けられています。プラスチックにはどのような種類があるのか、どのような処理方法があるのかご説明していきます。
廃プラスチックとは?種類を解説
廃プラスチックとはプラスチックを使用している廃棄物のことです。プラスチックは加工がしやすく、様々なものに使われています。例えば、衣類、農業用ネット、廃タイヤ、包装容器、工業製品、OA機器など、用途は多岐にわたります。
プラスチックの原料は原油で
- ポリエチレン(PE)
- ポリプロピレン(PP)
- 塩化ビニル樹脂(PVC)
- ポリスチレン(PS)
などの種類に分けられます。
廃プラスチックの処理方法
廃プラスチックは資源有効利用法(3Rリデュース・リユース・リサイクル)に基づき3つの方法で再利用・処分されます。
その3つの処理方法とは
- マテリアルリサイクル
- ケミカルリサイクル
- サーマルリサイクル
です。
マテリアルリサイクル
マテリアルは「原材料」を意味します。再利用できる原料を取り出し、別の物へ変える再利用方法です。家電量販店での古い家電の引き取り(再商品化)や、家電リサイクル法などもマテリアルリサイクルの一環と言えます。フレークやペレットなどの原材料に変え、再利用することが多いです。
ケミカルリサイクル
分解、化学反応により組織を変更したものを再利用する方法です。プラスチック以外のものが混在していたとしても工程上問題なければリサイクルを進めることができます。フレンドリーボトルと書かれているマークはケミカルリサイクルされたものです。
サーマルリサイクル
サーマルとは「熱」を意味します。廃プラスチックを燃やし、その熱をエネルギーとして再利用する方法です。エネルギー回収や熱回収とも呼ばれ、発電や温熱施設へのエネルギーとして利用されます。プラスチックと他の廃棄物が混ざってしまい分けることができない場合、この方法が選ばれます。日本ではこのサーマリサイクルの割合が全体の70%を占めています。
廃プラスチックの受入基準
臭いのない廃プラスチック全般を受入可能です。その他、混入が見られる廃棄物は混合廃棄物など別品目として受入可能です。混合廃棄物の処分についてはこちらを御覧ください。
また、廃プラスチックの受入基準は東京都の基準に準拠します。
【受け入れられる廃プラスチックの一覧】
単一プラ
バケツ、プラスチック製の容器、ポリタンクなど
再生樹脂
様々な種類の廃プラスチックがあります。
規格外や不良品など製品として使用されず廃棄されたものなど。
プレコンシューマー材、製品として使用され再利用されるものをポストコンシューマー材と呼びます。
容リプラ
容器包装プラスチックのことを指します
混合プラ
自動車系、建設系、家電系から排出される
廃プラスチックの処分費
廃プラスチックの処分費用については弊社HPにも記載があります。収集、運搬も行う場合は収集運搬費、コンテナつきの場合、時間や曜日によっても料金が変動します。廃棄物の状態によって、廃プラスチック類(A)、廃プラスチック(B)に分かれます。種類によっては弊社で処理できないものもございます。その際は処理業者をご紹介いたしますのでご相談ください。
実物を拝見させていただいてからのお見積りとなります。
廃プラスチックについてよくある質問
廃プラスチックの持ち込みについて、よくある質問一覧です。
不明点などありましたら営業部までお問い合わせください。
- Q.FRP浄化槽は受入可能ですか?
- A.FRPとは、通常のプラスチックに繊維(ガラス繊維等)を混ぜ込むことで、強度を高くした強化プラスチックのことです。
軽量で耐久性が高く、成形が容易なため様々用途に利用されています。代表的なものが浄化槽です。FRP浄化槽は十分に洗浄された状態で、匂いが無ければ受け入れが可能です。
- Q.タイルカーペットは処分できますか?
- A.タイルカーペットとは、正方形や長方形などの形状で、ポリ塩化ビニルのシートの上にナイロンなどの繊維を重ねた床材のことです。繊維部分を様々なデザインに加工でき施工が容易なため、住居の他、オフィスや事務所などで幅広く利用されています。弊社ではタイルカーペットの受け入れ・処分にも対応しております。