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公開日: 2022/12/16 |最終更新日: 2022/12/10

SDGsとは?基礎知識や取り組み事例を解説

今では日本社会にも浸透してきている「SDGs」(エス・ディー・ジーズ) という言葉ですが、知識があやふやな方や、まだ実践には繋げられていないという方も多いのではないでしょうか。

ここではSDGsの概要や背景、掲げられている目標とターゲットの内容、世界や日本の現状をご紹介します。

 

SDGsとは?背景と意味

SDGs (エス・ディー・ジーズ)とは、「Sustainable Development Goals (持続可能な開発目標)」の頭文字をとった略称です。2001年に策定されたMDGs (Millennium Development Goals) を引き継ぎ、2015年9月の国連サミットで加盟国193カ国の全会一致で採択された国際目標です。2030年の達成期限に向けて、持続可能でより良い世界を目指す17のゴールと、さらに具体的な169のターゲットで構成されています。

地球上の「誰一人取り残さない (Leave No One Behind)」ことが理念に掲げられており、開発途上国のみならず、先進国を含めた全世界の国や地域が一丸となって取り組む課題としてまとめられています。

 

17の目標

 

SGDs17の目標

 

SDGsといえばエネルギーやゴミ問題など、環境問題に関する部分がクローズアップされることが多いですが、実は貧困や経済、教育など様々な分野に対応した目標が掲げられています。

ここでは、SDGsを構成する「世界を変えるための17のゴール」とそれぞれの概要をご紹介します。

 

1. 貧困をなくそう

新型コロナウイルスやウクライナ侵攻の影響により、一日1.90ドル未満で生活する絶対的貧困層が増加しています。経済面だけではなく、教育や仕事、食料、病院などの基本的サービスが受けられないこと、社会的な差別や排除があること、自由に意見が述べられないことなども貧困に含まれます。

 

2. 飢餓をゼロに

2022年の国連レポートによると、現在世界の10人に1人が飢餓で苦しみ、およそ3人に1人が適切な食料にアクセスできていません。ここでは、すべての人が1年を通して安全で栄養のある食料を得られること、またそのための食糧生産システムやインフラの確立、食料価格の適正化などが掲げられています。

 

3. すべての人に健康と福祉を

コロナ禍で注目を浴びることとなった医療現場ですが、ここでは単なる医療の発展だけではなく、有害な薬物の乱用防止、道路交通事故による死傷者数の減少、家族計画や性と生殖に関する保健サービスの充実、タバコの規制、有害化学物質や大気・水質・土壌汚染による死亡や疫病の減少なども取り上げられています。

 

4. 質の高い教育をみんなに

新型コロナウイルスは教育の分野にも大きな影響を与えています。2020年から2021年にかけて、世界のおよそ1.5億人の子供達がオフライン授業の機会を半分以上失いました。このゴールでは子供達の学校教育はもちろん、大人を対象とした技術教育や職業訓練、働きがいのある人間らしい仕事、大学や奨学金についても言及されています。

 

5. ジェンダー平等を実現しよう

2022年の国連レポートによると世界の議員の26.2%は女性で、2015年の22.4%に比べると割合は増加しています。しかし、このペースでは男女の比率が同じになるまでにあと40年はかかってしまいます。ジェンダー平等を達成するには、無報酬の育児・介護・家事労働を認識し評価するなどといった日常の認識から変えていく必要があるのです。

 

6. 安全な水とトイレを世界中に

すべての人が安価で安全な飲料水、そして適切な下水施設や衛生施設を利用できるようにするためのゴールです。現状のままでは、目標達成期限の2030年時点で16億人が安全な飲料水にアクセスできず、28億人が適切な衛生設備を利用できないという予測があり、現状の4倍のペースで改善を進める必要があります。

 

7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに

ここでは、すべての人が安価で信頼性の高い、持続可能な新しいエネルギーサービスを利用できるようにすることをめざしています。太陽光や風力、水力といった再生可能エネルギーの使用は増えているものの、まだ全体の17.7%にとどまっています。

 

8. 働きがいも経済成長も

持続可能でより良い世の中を目指すためには、経済成長も必要不可欠です。ここではすべての人がディーセント・ワーク (人間らしく働きがいのある仕事) に就くこと、強制労働・人身売買・児童労働をなくすことなどを具体的なターゲットとして挙げています。

 

9. 産業と技術革新の基盤をつくろう

経済発展と人々の健康的で安全な暮らしを実現するため、すべての人が公平に利用できる持続可能なインフラ開発を目指す項目です。他のどのゴールを達成するためにも持続可能な産業と技術革新は必要であり、SDGsの取り組み自体の基盤であるともいえるでしょう。

 

10. 人や国の不平等をなくそう

年齢、性別、障がい、人種、宗教、経済的地位などに関わらず、すべての人が社会に参画できる世の中を目指すゴールです。ウクライナ侵攻により世界の移民・難民の数はさらに増加していますが、彼らの送金コストを3%未満に引き下げるといった具体的なターゲットも記載されています。

 

11. 住み続けられるまちづくりを

2022年には世界人口が80億人に達し、世界では急速な都市化による課題が山積しています。これらの課題解決のため、スラムの改善、安全で安価な公共交通機関の拡大、遺産の保全、災害被害の縮小、廃棄物による悪影響の縮小など、このゴールには幅広いターゲットが含まれています。

 

12. つくる責任 つかう責任

大量生産と大量消費という形態を続けていると、地球がいくつあっても資源が足りなくなってしまいます。このゴールではすべての人の食品廃棄を半分にすること、3R (リデュース・リユース・リサイクル) で廃棄物の発生を大幅に減らすこと、化学物質や廃棄物の自然への悪影響を縮小することなどが掲げられています。

 

13. 気候変動に具体的な対策を

2022年に発表された国連のレポートでは、2100年には海水面が30cmから60cm上昇すること、中規模から大規模の災害が2015年から2030年の間に40%増加するということが予測されています。気候変動は国境のない課題であり、すべての国や地域、そしてその住人が今すぐに具体的な行動を起こすべきです。

 

14. 海の豊かさを守ろう

海は人々が健康で安全な暮らしをするために必要な、地球上で最大のエコシステムです。しかし、海洋汚染、海水温度の上昇、過剰漁獲、水質の変化など様々な問題が海の豊かさを阻んでいます。ここでは持続可能な漁や、科学を用いた沿岸域・海域の保全、海洋汚染の大幅な縮小をターゲットとして挙げています。

 

15. 陸の豊かさも守ろう

地球の表面積の30.7%を覆う森林は、食料や資源の提供、生物多様性や土地の保護といった人間にとっても重要な役割を担っています。しかし、毎年1千万ヘクタールの森林が破壊されています。このゴールには、森林や劣化した土壌の回復、絶滅危惧種の保護、またそのための資金調達などの項目が含まれています。

 

16. 平和と公正をすべての人に

あらゆる暴力、搾取、拷問、汚職などをなくし、すべての人にとって平和で公正な社会を目指す目標です。また、あらゆるレベルにおいて透明性の高い仕組みや、誰も排除しない意思決定制度を構築することも記載されています。

 

17. パートナーシップで目標を達成しよう

この目標には、ここまでの16のゴールを達成するために世界の国や人々が協力すべきであるという内容が記載されています。資金、技術、能力構築、貿易、体制、データ分析、より多様なパートナーシップといった様々な視点でターゲットが記載されています。

 

169のターゲット

SDGsの17のゴールにはそれぞれ、より具体的な169のターゲットが定められています。そしてこのターゲットにはさらに、達成度の指標となる項目が結びついています。目標を具体的に数値化することで達成度が明確になり、より最終的なゴールが達成しやすくなるのです。

 

例えば、1つ目のゴール『貧困をなくそう』のターゲットのひとつに下記があります。

 

(1.5) 2030年までに貧困層や脆弱な状況にある人々強靱性 (レジリエンス) を構築し気候変動に関連する極端な気象現象やそ経済社会環境的ショックや災害に暴露や脆弱性を軽減する

 

このターゲットに付属しているのがこれら4つの指標です。

 

(1.5.1) 10万人当たり災害による死者数行方不明者数直接的負傷者数

(1.5.2) グローバルGDPに関する災害による直接的経済損失

(1.5.3) 仙台防災枠組み 2015 – 2030 に沿った国家レベル防災戦略を採択し実行している国

(1.5.4) 国家防災戦略に沿った地方レベル防災戦略を採択し実行している地方政府割合

 

世界におけるSDGsの状況

世界のSDGsの状況

定期的にSDGsの達成状況に関するグローバルレポートが発表され、国や地域ごとの達成度や各ゴールの現状を確認することができます。

Sustainable Development Report 2022

国や地域ごとの達成度ランキングで上位を占めているのはヨーロッパ諸国で、その中でも北欧地域が多いことがわかります。逆に下位に位置しているのはアフリカ、東南アジア、中南米などの貧困層が多く、経済格差が大きい国です。2030年の目標達成に向けて、17番目のゴールで言及されているパートナーシップの必要性が強く感じられる結果となっています。

日本は2022年のレポートで19位と、アジアの中ではトップの成績となりました。教育、平和、産業と技術革新の分野ではこれまで通り高い評価を受けましたが、ジェンダー平等、海や陸の豊かさに関する部分ではまだまだ課題が残されています。

 

日本政府における取り組み

日本政府ではSDGsが採択された後に、国内の基盤整理として「SDGs推進本部」が立ち上げられました。この本部によって定められた「SDGsアクションプラン2022」では、日本政府が2022年に重点的に取り組む8つの課題がまとめられています。

特にグローバルレポートで評価の低かった部分は あらゆる人々が活躍する社会・ジェンダー平等の実現省・再生可能エネルギー防災・気候変動対策、循環型社会生物多様性、森林、海洋等の環境の保全 といった項目でカバーされています。また、同レポートで評価の高かった平和や科学技術イノベーションに関しても、さらなる成長を目指した重点項目として挙げられています。

 

自治体における取り組み

SDGsの理念を取り込むことで地域課題解決の加速化が期待できるのではという考えのもと、政府が推進しているのが地方創生SDGsです。そこで政府は毎年、優れたSDGsの取り組みを行う地方自治体を「SDGs未来都市」として選定し、その中でも特に優れた取り組みを「自治体SDGsモデル事業」として支援しています。

例えば2022年度に「自治体SDGsモデル事業」として評価された和歌山県田辺市は、持続可能な経済、社会、環境を目指した人材育成に関するプロジェクトを提案しました。取り組みの一つであるたなべ未来創造塾では「かっこいい大人づくり」というキーワードのもと、塾長である市長と塾生である地域の若手人材が、共に地域の課題解決と企業営利の共通項を探し出して本業を生かしたビジネスモデルを創出します。田辺市が提案した人材育成の取り組みは、それぞれがネットワークで繋がっており、相乗効果を発揮できる持続可能なものとなっています。

 

企業における取り組み

企業における取り組み

SDGsの達成には、政府や関連機関だけではなく企業や個人の力も必要不可欠です。近年ではビジネスの分野でもSDGsが注目されており、環境 (Environment)、社会 (Social)、企業統治 (Governance) の頭文字をとった「ESG」という言葉をよく目にするようになりました。ESGに配慮し、SDGsの達成に貢献している企業や団体に投資する、ESG投資が世界的に活発化しています。

 

ネスレ日本株式会社 × ニッシントーア・岩尾株式会社

ネスレ日本株式会社と日清紡グループのニッシントーア・岩尾株式会社は、紙の詰め替え容器を繊維として、そしてネスレ日本直営カフェでコーヒー抽出時に発生する残渣等を染料として活用し、衣服へアップサイクルすると2022年2月に発表しました。

 

ハウス食品グループ本社株式会社 × 株式会社ベネッセオーポレーション

小学校の授業で地球環境問題が取り扱われはじめ、高学年以上のSDGs認知度が高まっている中、一方でまだ認知度の低い幼児や小学校低学年を対象に食やエコに関するコンテンツを展開しました。

 

日本郵政グループ

自治体と包括連携協定を結んで物産展を開催したり、防災協定を締結して災害時に協力したりと11番目のゴールである『住み続けられるまちづくり』を中心とした取り組みを行っています。

 

山一商事における取り組み

山一商事ではサステナブル・グリーン・プロジェクトの名のもと、「ゴミのない社会づくり」、「社会への情報発信」、「CO2削減に向けた取り組み」等の視点で様々な活動を展開しています。「ゴミのない社会づくり」では環境スタートアップ「ピリカ」様との研究開発地域と連携した清掃活動を、「社会への情報発信」ではアルバルク東京様との取り組みポリバレント様との啓発活動のほか、フェンシング山田優選手とのスポンサーシップ・所属契約美術家・長坂真護氏への協賛サポートなどを行っています。

 

個人でできる取り組み

SDGsの取り組みは国や企業、団体だけのものではなく個人の協力も必要不可欠です。小さなことに感じられても、毎日の行動を変えれば大きな力になります。ここで紹介するのはほんの一部のアイデアですので、日々の意識で生活を変えていきましょう。

 

節電・節水

今すぐに始められる行動の一つが節電・節水です。

  • 使わない電化製品のプラグを抜く
  • 少し早起きして太陽が出ている時間に活動する
  • お米のとぎ汁を活用する
  • お風呂の残り湯を洗濯に利用する

 

再利用・リサイクル

再利用やリサイクルでゴミを減らし、SDGsの11〜15のゴール達成に参加することができます。

  • ゴミは地域のルールに沿って細かく分別する
  • 瓶などの空いた容器は、食品保存や量り売りで再利用する
  • 新品でなくて良いものは、中古品やおさがりを検討する

 

透明性・サステナビリティの高い製品・サービスの利用

実際にはSDGsの目標達成に貢献していない商品やサービスが、環境に配慮されているかのようにPRされてしまう、「グリーンウォッシング」という問題があります。実態の伴わないエコやサステナビリティには気をつけて製品やサービスを選択しましょう。

  • 製品の生産過程や企業理念をしっかりと確認した上で購入する
  • マイボトル、マイバッグ、持参の容器などが使用できる店を選ぶ
  • フェアトレードの商品を選択する
  • 通販は簡易梱包に対応している店を利用する

 

まとめ

今回はSDGsを構成する17のゴールや169のターゲットの概要、各国の状況や国内の取り組み事例をご紹介しました。

目標達成期限である2030年まで残り約7年となり、私たちはこれから後半戦に向かうことになります。新型コロナウイルスの拡大やウクライナ侵攻により世界は大きく変化していますが、地球に住むすべての人が同様に取り組むべき課題ばかりです。まずはその課題やSDGsについて知ること、そして実践や発信を続けることが求められます。

私たちはこれからも環境問題やSDGsに関する情報を発信していきます。ぜひ一緒に、持続可能なより良い世の中に向けて活動しましょう。

山一商事 広報部

山一商事 広報部

埼玉県川越市を中心に産業廃棄物の運搬・処理を行う「株式会社山一商事」の広報部です。お客様にとってお役に立てるような情報や私たちからのお知らせをご案内させていただきます。

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