お役立ち
2020.6.25
コンがら(コンクリートがら)の種類と処分費について
コンがらとは「コンクリートがら」を訳した言葉です。
建物を解体するときなどに出るコンクリートの破片や塊をコンがらと呼びます。
他にも同じような言葉にアスがら「アスファルトがら」があります。
ここでは簡単に、コンがらとは何なのか、どのくらいの処分費用がかかるのかについてご説明していきます。
コンがら(コンクリートがら)はがれき類に分類される
コンガラは、産業廃棄物の中でもリサイクル率の高い品目です。
搬出の仕方さえ間違えなければ、低コストで処理することが出来ます。
ただし、見た目はコンガラでも、コンガラとして扱えないモノもが多いのも事実です。
コンガラとして搬出するには、他の品目が一緒でない(付いていない)状態でなければなりません。
例えば、RC造(鉄筋コンクリート造)解体工事では、鉄筋付コンガラが発生します。
(これはコンガラと金属屑の混合廃棄物になっている状態)
装飾のタイルが付いている場合も、がれき類のその他がれきという分類になります。
この場合処理コストが大きくなります。
産業廃棄物の一覧表から見てみるとコンクリートに関する記述は2箇所あるので注意が必要です。
(9)ガラスくず、コンクリートくずおよび陶磁器くず・・・ガラス類(板ガラス等)、製品の製造過程等で生ずるコンクリートくず、インターロッキングブロックくず※1、レンガくず、廃石膏ボード、セメントくず、モルタルくず、スレートくず、陶磁器くず等
※1.舗装に使用するコンクリートブロックの一種
(11)がれき類・・・工作物の新築、改築または除去により生じたコンクリート破片、アスファルト破片その他これらに類する不要物
このうちコンがらは(11)がれき類に分類されます。
建物の新築や改築、及び解体で発生したコンクリートまたはアスファルトの事を
- 「コンがら」
- 「アスがら」
- 「がら」
と呼ぶのです。
ガラスくず、コンクリートくずおよび陶磁器とは?
コンクリート製品の製造過程などで生じるコンクリートのかけらや不良品のことです。
建設現場以外で発生したものはコンクリートくずと呼ばれます。
(9)ガラスくず、コンクリートくずおよび陶磁器くずに分類されます。
参考として、日本産業廃棄物処理振興センターのよくある質問に掲載されていた文章をご紹介します。
質問:
建物の天井仕上げによく使用される「岩綿(ロックウール)化粧吸音天井板」を解体工事等で除去したものは、産業廃棄物のどの種類に該当しますか?
回答:産業廃棄物の種類は、「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」または「がれき類」に該当します。
なお、その廃棄物に石綿含有産業廃棄物が含まれている場合には、委託契約書や産業廃棄物管理票、帳簿等には、その旨を表記する必要があります。
工作物の新築、改築または除去に伴って生じたもので、石綿をその重量の0.1%を超えて含有する岩綿化粧吸音天井板廃材は、「石綿含有産業廃棄物」に該当します。
古い建物の解体の際にはこのような事にも留意する必要があります。
石綿(アスベスト)が含まれている場合は特別管理産業廃棄物として分類され、一般のがれきとは扱いが異なります。
特別な知識を持った責任者が必要になり、取り扱うための許可証も必要になります。
※山一商事では石綿(アスベスト)を含む産業廃棄物の取扱はしておりません
産業廃棄物 コンクリートがらの処分費用について
コンクリートがらの処分費用については弊社HPにも記載があります。
こちらを参考になさってください。
収集、運搬も行う場合は収集運搬費がかかります。
コンテナつきの場合、時間や曜日によっても料金が変動する可能性があります。
現物確認が必要な場合やお困りの際は弊社営業所までお問い合わせください。
下見に伺います。
産業廃棄物コンクリートがら 持ち込み時によくある質問
コンクリートがらの持ち込みでよくある質問一覧です。
不明点などありましたら営業部までお問い合わせください。
- Q1.コンクリートがらの金額は固定でしょうか?
- A.状態によって変動します。
- 砂利等混ぜ物のないもの
- 中に補強で金属が入っていないコンクリートがコンクリートガラです。
- 砂利等混ぜてあるものはがれき類に分類され、処分費は12,000円/m3~。
- 有筋ガラの場合は15,000円/m3~。
- コンクリートに付着物があったり、有筋、サイズが大きいものは処分費が変動します。
- Q2.コンクリートがらの持ち込みで注意することがあれば教えて下さい
- A.ダンプアップできない車での搬入は別途荷降ろし手数料がかかります。
- ※ダンプアップ・・・荷台を傾け、積載物を一気におろす機能
産業廃棄物コンクリートがらの種類は発生場所によって種類が変わる
建設現場で発生したものは「コンクリートがら」、それ以外のものは「がれき類」に分類されます。
コンクリートの中に筋が入っている、付着物がある、アスベストが含まれている場合は処理費用なども異なります。
一度当社営業部までご相談ください。