人工芝のごみから新たなスポーツ用品を生成する事業「SHIBA-Up」で使用済み人工芝ごみからリサイクルしたマーカーコーン2,000個が完成。マーカーコーン贈呈式および海洋プラスチックごみに関する特別授業を実施しました。
一般社団法人F・マリノススポーツクラブと横須賀市はタッグを組み、「地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)」の仕組みを活用した横須賀市の「自然環境の保全・活用及び循環型社会推進事業」として、サッカーグラウンドなどで使用されている人工芝のごみを新たなスポーツ用品へとアップサイクルする事業「SHIBA-Up」に取り組んでいます。昨年度から取り組みを開始した事業で、今年度はマイクロプラスチックとしての海洋流出が問題視される人工芝片に加えて、通常はほぼ廃棄・埋め立てとなってしまう使用済人工芝をリサイクルし、原料に加えることでマーカーコーンを生成しましたので、お知らせいたします。
昨年度は、そのままでは海に流出し海洋プラスチックごみとなってしまう人工芝ごみを横須賀市内のグラウンド等で収集しリサイクルを行いましたが、今年度は廃棄予定であったフットサルコートの使用済人工芝も活用し、スポーツの現場で活用できるマーカーコーンを2,000個生成しました。なお、使用済人工芝の再資源化工程においては、マテリアルリサイクルによるマーカーコーンへの原料化に加え、サーマルリサイクルによって固形燃料を作るなど、通常はほぼ廃棄・埋め立てとなってしまう使用済人工芝を最大限リサイクルしております。生成したマーカーコーンは横須賀市内教育機関に寄贈され、施設を利用する人々への意識啓発にもつなげていきます。
また、 「自然環境の保全・活用及び循環型社会啓発事業」として、海洋プラスチックごみに関する特別授業を横須賀市内小学校3校で実施しており、3月8日には横須賀市立神明小学校にて、特別授業とマーカーコーンの贈呈を行いました。
これらの事業は粧美堂株式会社様、株式会社山一商事などから横須賀市にいただいた寄附金を原資に、実施しています。また、事業の推進にあたっては、 「ごみの自然界流出問題」の解決を目指す株式会社ピリカ様に協力を仰ぎ、人工芝のごみの収集からマーカーコーンの生成まで伴走していただいております。
昨今深刻化している海洋ごみ、特にマイクロプラスチックにおいて、人工芝など陸由来のごみが多くの割合を占めていると言われています。(※)人工芝サッカーグラウンドで多くの活動を行っているF・マリノススポーツクラブと、「海洋都市横須賀」を標榜し「海洋プラスチックごみ対策アクション宣言」を表明している横須賀市が共に取り組むことで、スポーツの現場から新しい形での循環型社会の実現を目指します。
(※)マイクロプラスチック等の流出実態調査 2020年度版より抜粋 (https://corp.pirika.org/public-survey-results/)
■粧美堂株式会社 代表取締役社長 寺田正秀様 コメント
この度は、サッカーグラウンドで使用されている人工芝のゴミ(人工芝片)から新たなスポーツ用品を生成する循環型社会推進施策への取り組みに寄与でき、大変光栄に思います。
また、このような素晴らしい企画に参加できる機会をいただきました横須賀市様、一般社団法人F・マリノススポーツクラブ様に感謝申し上げます。
今回、生成したマーカーコーンを横須賀市内小学校やスポーツ関連施設に寄贈いただくなど、早くも施策を継続的に実施していただいております。
この施策を通じて、横須賀市様、一般社団法人F・マリノススポーツクラブ様と良い関係を築きながら、当社の事業活動を通じ、引き続き地域への貢献および社会問題の解決にも取り組んでいく所存です。
■横須賀市長 上地克明様 コメント
F・マリノススポーツクラブの皆様、そしてピリカ様、昨年に引き続いての「SHIBA-Up」の実施にご尽力いただき、誠にありがとうございます。また、粧美堂様、山一商事様をはじめ、今回ご寄附をいただきました皆様に、改めまして心から感謝申し上げます。
「SHIBA-Up」は、昨年、海洋都市を目指す横須賀市において、人工芝片の海洋流出問題に取り組むことから始まりました。今回からは、対象を廃棄人工芝にも拡大するなど、更なる進化を遂げておりますことを大変嬉しく思うとともに、スポーツの持つ新たな可能性を感じています。
横須賀市は、今後もF・マリノススポーツクラブ様と手を携え、スポーツのチカラで様々な社会課題の解決に臨んでいきたいと思います。
■株式会社ピリカ 代表取締役 小嶌不二夫様 コメント
今年度もSHIBA-UPに関わることができ、大変光栄に思っています。昨年度も取り組んだ人工芝の海洋流出問題に加えて、今年度はグラウンド1面ごとに数十トン以上が廃棄・埋立される使用済人工芝のリサイクルフロー確立に挑みました。回収、運搬、再資源化、製品化、使用、啓発と様々なパートナーの皆さんの力無くしては成立しない難易度の高い取り組みでしたが、チーム一丸となって課題を克服し、今回の発表まで漕ぎ着けることができました。関わったすべての皆様に心より感謝申し上げます。
■一般社団法人F・マリノススポーツクラブ 代表理事 中山昭宏様 コメント
海洋プラスチックごみ問題という大きな社会課題に対して、今年度もサッカークラブならではのアプローチで挑戦できる機会をいただき、粧美堂様や横須賀市様をはじめ、関わっていただいた皆様に改めて感謝申し上げます。人工芝グラウンドを使って活動している当事者として、人工芝片が海に及ぼす影響や使用済人工芝の廃棄は、継続的に向き合うべき課題だと考えております。「SHIBA-Up」の2期目である今年度は、リサイクルの対象を人工芝片だけでなく使用済人工芝にまで広げ、事業のさらなる発展への足掛かりをつくることができました。人工芝による海洋汚染に対してスポーツのチカラで解決する事例を創出するとともに、人工芝由来のスポーツ用品へとアップサイクルしていくことで横須賀市のスポーツ振興に貢献してまいりたいと考えております。
■株式会社山一商事 代表取締役社長 松本大輔 コメント
山一商事は、「自然環境の保全・活用及び循環型社会啓発事業」の海洋プラスチックごみに関する横須賀市内小学校3校での特別授業実施とマーカーコーンの贈呈を、支援させて頂いています。本連携を通じ、高度循環型社会の実現を目指す、本事業にかかわる皆さまと共に、未来を支える子どもたちの健やかな成長に今後も貢献してまいります。連携いただいた皆さまにも感謝申し上げます。
■横須賀市とF・マリノススポーツクラブの「企業版ふるさと納税」の取り組みについて
横須賀市とF・マリノススポーツクラブは、「企業版ふるさと納税」の仕組みを活用し、横須賀市の更なる振興のために、本事業をはじめ、今後様々な施策に取り組んでいく予定です。
■(ご参考)粧美堂株式会社について
粧美堂は、化粧雑貨、化粧品、服飾雑貨、キャラクター雑貨などを自社ブランド、OEMで取扱うファブレスの総合企画メーカーです。企画・生産から、ドラッグストア、ディスカウントストア、バラエティストア、総合スーパーなど幅広い小売店向けの販売までを自社で完結できるユニークな企業です。2013 年4月にはカラーコンタクトを中心にコンタクトレンズ事業を開始、国内のみならず、中国を始めとした海外市場への展開を強化しています。「真のメーカー化」を目指すことを目的に、社名を2020 年1月にSHO-BI株式会社から、創業来の名称である粧美堂株式会社に変更しました。
■株式会社山一商事について
代表:代表取締役社長 松本大輔
所在地:東京都港区六本木7-15-14 塩業会館ビル9階
創業:1979年5月9日
事業内容:廃棄物収集運搬・焼却中間処理・安定型最終処分場の運営
■会社概要
会社名:株式会社山一商事
代表:代表取締役社長 松本大輔
所在地:東京都港区六本木7-15-14 塩業会館ビル9階
創業:1979年5月9日
事業内容:廃棄物収集運搬・焼却中間処理・安定型最終処分場の運営。
URL:https://yamaichishoji.co.jp/
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株式会社山一商事 担当:CSR広報課 早川・上岡・中出
TEL:049-220-1000
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