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トップアスリートと考えるSDGs -スポーツ界からできること-

持続可能な開発目標である「SDGs」が現代社会における不可欠なテーマとなるなか、プロのアスリートたちはこの問題にいかに向き合っているのでしょうか。とりわけ様々な道具を使うスポーツでは、17の目標のひとつである「つくる責任 つかう責任」が身近なテーマとして関わっています。このインタビューシリーズでは第一線で活躍するトップアスリートたちに、自身の「SDGs」に対する価値観を語っていただきます。


第13回 ザック・バランスキー × 愛子バランスキー夫妻 前編

(バスケットボール選手/アルバルク東京所属、元バスケットボール選手)

仲良しアスリート夫婦が語る
「好き」から始めるSDGs


「『つかう責任』を考えると衝動的に買うことはなくなった」
――愛子バランスキー

まずはじめに、SGDsに対する知識やイメージを教えてください。

ザック パッと出てくるのはリサイクル。地球に優しくしようということですね。SDGsについてはチームでも勉強会をしているので、もっといろんなテーマがあることは知っているけど、まだまだ知らないことも多いです。

愛子 私もそうです。よくショップとかにもリサイクルボックスが置いてあるので、リサイクルのイメージは強いです。あと、去年引退して主婦になってからはスーパーに買い物に行く機会が増えたんですけど、絶対にエコバックを持って行くようにしています。買い物に行く時に自分の持ち物がひとつ増えたという意味では、意識は変わってきているのかなと思います。

ザックさんが所属するアルバルク東京では、SDGsに関する勉強会をやられているんですね。

ザック そうなんです。「ALVARK Will」(アルバルクウィル)という活動で、チームとして環境問題に取り組んでいるんですが、選手はただチームがやっているからそれをリツイートするとか、発信するんじゃなくて、自分たちも知ったうえで発信しようということで始まった勉強会です。そのなかで、リサイクルもそうですし、質の高い教育を受けるというのもそうですよね。貧困をなくそうとか、みんなの健康を維持しようというのもあるし、海の豊さを守ること、ジェンダーレス、人や国による不平等をなくそうというのも知りました。個人的には環境問題に興味があるので、もっと知識を身に付けたいですね。

愛子 私は「つくる責任、つかう責任」というテーマに興味を持ちました。私たちは夫婦ともに服が好きなんですが、家に服がどんどん増えてきてしまって(笑)。自分でも買いますし、メーカーから提供されるものもあるので、かなりの量があるんです。でもたくさん持っていても実際に着る服は限られるので、着なくなった服をどうしようかと。「つかう責任」ということを考えた時に、今までは好きだから買っていたけど、最近はお互いに「これから本当にちゃんと使うのか」とか「同じようなものを持っているよね」とか、衝動的に買うんじゃなくて、先のことを考えてから買うようにしています。

たまった服はどうしているんですか?

愛子 去年、フリーマーケットをやったんですよ。引退してからはファンの方と関わる機会がなくなりましたし、コロナ禍でもあったので、なかなか人と触れ合う機会が少なくなったなかで、フリマを開いて私たちの服を誰かに渡すことができればと考えました。応援してくれた人に渡せるのは良いなと思ったし、感謝の思いも伝えられますからね。本当にたくさんの人が来てくれましたし、喜んでもらえたのでうれしかったです。次の人にバトンを渡すじゃないですけど、自分の服を捨てて終わりじゃなく、新しい環境でまた使ってもらえるので、フリマを開いてよかったと思っています。

すでにSDGsを意識した活動をやられているのですね。

愛子 意識したわけではなく、自然とでしたけどね(笑)。でも、世の中的にもそういう意識が高まるなかで、結果的にSDGsや環境問題につながったのなら幸いです。


「強制的にやらされるよりも、自分たちで気付いてやったほうが楽しい」
――ザック・バランスキー

「もったいない」と思うようなったきっかけはあったのですか?

ザック 僕は6人兄弟の末っ子なんですけど、子どもの頃はお下がりが基本だったので、誰かが使ったから使えないというイメージは元々持っていないんですよ。でも、大人になると、まだ着られるものでも簡単に捨てる人が多いなと感じるようになって。まだ着られるのに、もったいないなと。なかなか捨てるという発想にはならないので、だったら他の人に回すことができればいいんじゃないかって。フリマもそういう感じでやったんですよ。

愛子 あと、やっぱり結婚して一緒に住むようになって、お互いの荷物が集結して、これはやばいなと(笑)。

ザック クローゼットのスペースがもうないねと(笑)。どうしようとなった時に、じゃあフリマをやったらいいんじゃない?って。

愛子 私は身体が大きいので、なかなかサイズの合う服がないんですよ。それで私のSNSを見てくれているファンの方の中にも、同じような境遇の方が結構いるんです。スポーツをやっているから肩幅が広いとか、デニムが入らないとか。同じ悩みを持っている方がフリマにたくさん来てくれたので、そういう方たちに渡すことができたのは良かったですね。

ザック 僕らバスケ選手は、「サイズない問題」がどうしてもありますからね(笑)。だから、フリマでは同じ問題を抱えている人たちがすごく喜んでくれましたね。僕の場合はメーカーから提供されて着なくなったものは、母校の高校生にあげています。僕も高校の時はサイズ問題もそうですし、お金にも余裕がなかったので、なかなか服だったりウェアが手に入りませんでした。だから高校生にあげると、キラキラした目で喜んでくれて。僕らもその子たちの辛さを分かっているので嬉しいですし、高校生たちも喜んでくれるので、ウインウインだし、モノを無駄にしないということにもつながっていると思います。

愛子さんはインフルエンサー的な存在でもあるんですよね?

愛子 そんな自覚はないですけど、SNSに服の写真を上げた時に反応してくれる人が多くて。じゃあ、上げていこうかという感じです(笑)。

ザック もっと、自信を持てばいいのに(笑)。バスケが上手くて、スタイルも良くて、おしゃれなので、中高生のファンが多いよね。「もっと見たいです」というコメントも多いので、影響力はあると思いますよ。

愛子 そうなのかな(笑)。でも、見てくれているということを考えると、SDGsについてもっと知らないといけないとも思います。私たちがもっと知って発信していけば、それまでSDGsのことを知らなかった人たちも興味を持ってもらえるかもしれない。行動を移す前に知ることが大事だと思うので。私たちを通じて、この夫婦はこういうこともやっているんだと知ってもらえるだけでもいいんです。

ザック 強制的にやらされるよりも、自分たちで気付いてやったほうが楽しいですからね。僕らのことをSNSでフォローしてくれている人たちが、ちょっとでも興味を持ってくれたら嬉しいですね。僕たちは自然が好きで、よく海にも行ったりするんですけど、海にゴミが落ちていたりすると、嫌な気持ちになるんです。だから砂浜に落ちているゴミを拾うんですけど、それは別に強制ではなくて海が好きだから。無理のない範囲で自分たちが好きなことをやっているだけなんです。

愛子 例えば「絶対にペットボトルを買わない」と決めちゃうと、息苦しくなるじゃないですか。それだと限界があると思うので、ちょっとした気づきに向き合うだけでいいと思います。やっぱり、海にビール瓶が落ちているとショックじゃないですか。広告とかで見るときれいな海なのに、それをイメージして行ってみると、現実は……。

ザック 作られた世界に裏切られる(笑)。

愛子 悲しいし、残念だよね。でも悲しいから終わりじゃなくて、ちょっとだけ拾ってみる。全部拾うことはできないけど、ちょっとだけならできるじゃないですか。

ザック その行動を見た人が、僕もやってみようとなるかもしれないし。

愛子 そういう連鎖が生まれればね。

ザック みんなの小さな想いが、大きな物になればいいですね。

確かに何事も強制的にやらされると長続きはしませんよね。興味があることこそ、長く続けることができる。

ザック やっていくと、自然とやるようになるんですよね。ゴミが落ちていると気になるようになるんです。意識や行動が自然になれば、よりクリーンな世界につなげていけるのかなと。まずは知って、興味を持つことから始めないと何も生まれないのかなとも思いますね。

ザック・バランスキー プロフィール

1992年12月18日生まれ、アメリカ出身。193cm・93㎏。日本生まれで、再来日した10歳以降は日本で育った。東海大三高(現・東海大付諏訪高)では全国大会に出場。東海大ではインカレ2連覇を経験した。2015年に当時NBL所属のトヨタ自動車アルバルク東京(現アルバルク東京)に入団。持ち味である泥臭いディフェンスと3ポイントシュートを武器に、チームの中心として活躍する。2017-18、2018-19シーズンの連覇に大きく貢献した。

愛子 バランスキー プロフィール

1992年、千葉県生まれ。東京成徳大高校在学時に全国高等学校バスケットボール選手権大会3位入賞。2011-2015シーズンまで日立ハイテククーガーズに在籍。2016年にJX-ENEOS(現ENEOSサンフラワーズ)に移籍加入。JX-ENEOSで3回、Wリーグ優勝メンバーとなる。2020-21シーズン限りで現役引退。2021年8月にザック・バランスキーと入籍。

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