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公開日: 2024/06/17 |最終更新日: 2024/06/08

石膏ボードをリサイクルするときの注意点や流れを詳しく解説

建設現場から出る廃棄物の一つが石膏ボード(廃石膏ボード)です。石膏ボードは資源として再利用できるため、環境にやさしい建築材料として知られています。

しかし石膏ボードを再資源化するには、排出する事業者側(排出事業者側)の適切な取り扱いが必要です。本記事では、石膏ボードの正しい処理方法やリサイクルの流れを解説します。

 

そもそも石膏ボードとは?

石膏ボードとは、石膏(せっこう)を芯材とし、その両面を紙(ボード用原紙)で覆った板状の建築材料です。石膏ボードには、耐火性や防火性、遮音性などの優れた特性があるため、建築物の内装材や鉄骨を保護する耐火被覆として広く利用されてきました。

石膏ボードの原料の大部分は、他産業の廃棄物などを再利用しています。例えば原料石膏の7割近くは、化学製品などの製造工程で発生した副産物(副産石膏)を回収し、硫黄分を除去したものです(※1)。

また石膏ボードが廃材となったものを廃石膏ボードといいます。この廃石膏ボードも石膏ボード工場などによって回収され、石膏ボード原料やセメント原料として再利用されています。

しかし廃石膏ボードの種類によっては、廃棄処分に注意を要するものもあり、その全てがリサイクルされているわけではありません。

※1 一般社団法人 石膏ボード工業会:石膏ボードハンドブック 環境編 p1

 

廃石膏ボードの種類やリサイクルの現状

廃石膏ボードは、排出プロセスや排出時の形状などによって、製造時廃材(製造系廃石膏ボード)、新築時廃材(新築系廃石膏ボード)、解体時廃材(解体系廃石膏ボード)の3つに区分できます。

そのうち製造系廃石膏ボードは、大部分が工場内でリサイクルされるため、ほとんど市場には出回りません。また新築工事現場から排出される新築系廃石膏ボードは、約86%が石膏ボード工場、約11%がその他のリサイクル施設によって回収され、石膏ボード原料などに再利用されています(※1)。

一方、解体工事現場から排出される解体系廃石膏ボードは、再資源化の取り組みが遅れています。解体系廃石膏ボードの約50%は中間処理施設に搬入されているものの、セメント原料などとしてリサイクルされるものは3割程度にとどまり、大部分が埋め立て処分の対象です(※2)。

解体系廃石膏ボードのリサイクル率が低いのは、解体時の現場分別に手間がかかる点や、異物の付着や水濡れなどの要因により、ボード用原料としての受け入れ条件を満たすのが難しいという点が挙げられます。

国土交通省はこうした課題に対処し、廃石膏ボードの再資源化を促進するため、2012年4月に「廃石膏ボード現場分別解体マニュアル」を公開しました(※3)。

※1 一般社団法人 石膏ボード工業会:石膏ボードハンドブック 環境編 p4
※2 一般社団法人 石膏ボード工業会:石膏ボードハンドブック 環境編 p4-5、p7
※3 国土交通省 廃石膏ボード現場分別解体マニュアル

 

石膏ボードを処理するときは注意が必要

石膏ボードをリサイクルするときの注意点や流れを詳しく解説_解説イラスト

建設現場などから排出された廃石膏ボードを処理する際は、以下の3点に注意しましょう。

  • 現場分別を徹底する
  • 保管中の水濡れに注意する
  • 有害物質を含有していないか確認する

 

現場分別を徹底する

再資源化の対象となるのは、適切に現場分別された廃石膏ボードのみです。石膏ボードと識別できるような原形が残っていないものや、金物、泥、壁紙などの異物が付着したものは受け入れてもらえません。

また廃石膏ボードは産業廃棄物の区分のうち、管理型産業廃棄物に分類されます。そのため廃棄物処理法における取り扱い上も、他の廃棄物と混合しないような分別回収が求められます。

特に石膏ボードの表面に使用される仕上げ材(クロス類)はできる限り撤去しましょう。

 

保管中の水濡れに注意する

廃石膏ボードは水や湿気に弱く、水濡れの程度によってはボード用原料として再資源化できません。解体後の廃石膏ボードは、高湿度の場所や水濡れの恐れがある場所を避け、乾燥した状態を維持しましょう。

また水濡れした廃石膏ボードは、嫌気性の環境(酸素が十分に供給されない環境)で保管すると、硫酸還元菌の働きによって硫化水素が発生する恐れがあるため、風通しが良い場所での保管も大切です。

 

有害物質を含有していないか確認する

築年数が古い建物を解体する場合、石膏ボードに石綿(アスベスト)や砒素、カドミウムなどの有害物質が含まれる可能性があります。対象となるのは、以下の年代に製造された石膏ボードです。

有害物質 対象製品
石綿 1970年~1986年に製造された製品のうち一部の製品(不燃積層石膏版など)
砒素 1973年~1997年に一部の工場で製造された製品
カドミウム 1992年~1997年に一部の工場で製造された製品

 

石膏ボードを処理する場合は、これらの有害物質を含有していないか確認しましょう。

 

石膏ボードをリサイクルするときの流れ

廃棄する石膏ボードを積んだトラックの荷台

石膏ボードは資源循環型製品の優等生とも呼ばれ、原料の大部分に再資源化したものを利用しています。例えばある年の実績において、原料となる石膏の63%は、他産業の副産石膏を回収したものか、石膏ボードをリサイクルしたものでした(※1)。

廃石膏ボードの処分を依頼し、再生石膏としてリサイクル処理するまでの流れは以下のとおりです。

  1. 廃石膏ボードの処理を依頼する
  2. 委託相手にマニフェストを交付する
  3. 廃石膏ボードがリサイクル処理され、再生石膏になる

 
建設現場などから排出される廃石膏ボードは、廃棄物処理法の分類上は産業廃棄物(管理型産業廃棄物)に区分されます。そのため、廃石膏ボードの処理を他の事業者に依頼する場合は、都道府県知事の許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託する必要があります。たとえ排出された廃石膏ボードが少量であっても、一般廃棄物(燃えるごみなど)としての処分はできません。

また産業廃棄物の処理を依頼する場合、委託相手に産業廃棄物管理票(マニフェスト)を交付する必要があります。マニフェストを交付しなかった場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象となるため、忘れずに交付しましょう。ただし、廃石膏ボードを自ら最終処分場に持ち込む場合は、マニフェストの発行は不要です。

回収された廃石膏ボードは、以下の流れでリサイクル処理され、石膏製品の原料となる再生石膏に加工されます。

  1. 廃石膏ボードを粗破砕し、金属などの異物を除去する
  2. 破砕機で紙と石膏に分離する(※分離した紙は圧縮され、再生紙としてリサイクルされる)
  3. 分離した石膏(二水石膏粉)を焼成し、石膏粉(半水石膏粉)に加工する
  4. 半水石膏粉を結晶化させ、原料石膏としてより適した二水石膏に加工する
  5. 二水石膏をろ過し、最終製品の再生石膏に加工する

 
品質の高い再生石膏を得るには、廃石膏ボードを排出する事業者が、適切に現場分別や保管を行うことが大切です。

※1 一般社団法人 石膏ボード工業会:石膏ボードハンドブック 環境編 p1

 

石膏ボードをリサイクルする際は適切な取り扱いが必要

建設現場などから排出される廃石膏ボードは、その大部分がリサイクル処理され、石膏ボード原料などに再利用されています。

廃石膏ボードを再資源化するには、現場分別の徹底や、保管中の水濡れ防止、石綿や砒素、カドミウムを含有していないかの確認など、排出事業者側の適切な取り扱いが欠かせません。国土交通省の「廃石膏ボード現場分別解体マニュアル」に基づいて、廃石膏ボードを正しく処分しましょう。

また廃石膏ボードは産業廃棄物に分類されるため、処分を依頼する際はマニフェストの発行が必要です。

山一商事 広報部

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埼玉県川越市を中心に産業廃棄物の運搬・処理を行う「株式会社山一商事」の広報部です。お客様にとってお役に立てるような情報や私たちからのお知らせをご案内させていただきます。

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